伏見人
デザイナーとは”人と人を繋ぎ合わせる職業”だと考えるピースデザインの代表、中谷 由貴さん☆
本日の伏見人は、京都市伏見区にて『出来るだけ高品質な物を、出来るだけ低コストで。』をモットーに制作するデザイン事務所。ピースデザインの代表兼デザイナーの中谷 由貴さんにお話を伺いました。
2008年の創業以来、幅広い広告制作をに取り組まれており、2018年からは専門学校で非常勤講師もされている中谷さん。
デザインの仕事を始めるに至った人生の岐路や、専門学校の非常勤講師になった意外なきっかけなど楽しいお話を沢山聞かせていただきました☆
就職氷河期世代で就職活動に苦戦するも、医療機器の営業の仕事に内定が決まりました。
就職も決まったし暇だったので本屋で立ち読みをしていた時、ふと目にとまった雑誌の綺麗なレイアウトに魅了され、漠然とデザインの仕事がしたいなと思ったんです。
そんな話をしていたら、親戚が伏見のくいな橋にある職業訓練のパンフレットをくれまして、これだ!と思い内定を断って職業訓練へ。そこでデザインとイラストの勉強をしました。
その後広告代理店、印刷会社やIT企業に就職するも勤めていた会社がことごとく倒産。
そのおかげで約8年のサラリーマン時代に、デザインや広告の様々なスキルを身につけられました。
倒産のリスクや、人間関係をまた最初から構築する事を思えば、1人の方が生き残りやすいと思ったのが独立のきっかけとなりました。
パッケージ等の立体デザインは、印刷会社時代に勉強して見につけたスキル。
おもてなしのロゴは手書きです。沢山書いた中から一番良いものを選びました。
広告というと何でもできると思われがちですが電車の中吊り広告や、動画の編集など初めてする仕事もあったりします。でも僕は断るのが嫌いなので、お客様の仕事は断らずに引き受けてから猛勉強します。
勉強するうちに何でもできるようになりました。お客様に育ててもらってスキルアップをしてきましたね。
非常勤講師になったのも、ピースデザインにインターンシップにいきたいと学生からメールがきたのがきっかけ。断らない主義で引き受け何人かインターンを受け入れていたら、非常勤講師のスカウトが来て今に至るという感じです。
これは卒業式の時に撮ってもらった写真。この時は初めて、「心臓止まって死ぬなら今しかない」と思いました。
これは授業風景の一コマ。各自が制作したデザイン物を見て回っているときの様子です。
生徒と共にインスタ代行・動画編集を行う新広告プラン、クククク事業を立ち上げ!
小鳥が運んできた種で成長した木は、仕事の合間の癒しになります。
もともとは高槻の生まれ。宇治の大学に通っていたので、家賃が安いと言う理由で中書島で一人暮らしを始めました。便利なのに緑もあって住みやすく下町の人情も合うので、伏見で住宅兼デザイン事務所をしようと思いました。
伏見区久我にあるオーワンコーポレーションさんに家を建ててもらいたくて、土地を探していました。
たまたま今のこの場所に土地が見つかって。運命的なものを感じました。
家の住み心地は、言うこともないくらい快適。特に3階にある屋上からの眺めは最高です。
仕事で煮詰まった時は遠くを眺めて気持ちを切り替えたり、天気の良い日はバーベキューをしたりと楽しんでいます。
また、家から大手筋商店街に行く途中にある緑の一本道が、ジブリアニメのような雰囲気で好きです。
町の便利さと、緑が豊富なこの場所に暮らしていて良かったなと思います。
ジブリのような世界観。緑の一本道。
屋上で伏見桃山城を見ながらアウトドア気分を満喫、
京都タワーや大文字の送り火を見る事ができます。
かつては京都市内のどこからでも見えたという五山の送り火。火が灯ると感動します。
デザイナーとは、”デザイン美を追求する職人”ではなく、”人と人を繋ぎ合わせる職業”であると、私は考えています。”piece”という英単語には【繋ぎ合わせる】という意味があり、あらゆるシーンでコミュニケーションが不足している現代だからこそ、人と人、企業と顧客を繋ぎ合わせる為のデザインを作りたいと考えています。
広告代理店から仕事をもらっていると人と会う機会が極端に少なくなってしまいます。
僕は人から仕事をもらうのが好きなので、積極的に人と関わろうと思っています。
この思いは昔からずっと同じです。
様々な業種のお客様に、色々な話をきけるのが楽しい。
五感で学ぶ料理教室ククラボさんもその中のひとつ。
きっとサラリーマンをしていたらなかった出会いだなと思っています。
紙の厚みを測定するのは重要。
食育をテーマに活動されているククラボさんと仕事ができて楽しかったです。
外壁塗装のイメージを変えたくて、大胆なデザインにしてみました。
難しいデータも綺麗なグラフに装丁しました。
東京旅行に行った時に食べた、穴子寿司。
ふわふわで香ばしい絶妙な焼き加減の白い穴子のお寿司は、忘れられない味です。
また食べたいなあと言う事で、最後の晩餐です。
【編集コメント】
会社を大きくしようとか億万長者になりたいと思わない、デザイン物をこれからももっとうまくなりたい!
そう語られる中谷さん、好感度爆上がりのインタビューとなりました☆
生徒さん達から沢山パワーをもらえているのか、いつお会いしても何だか楽しそうにされています。
明るくてユーモアのある中谷さんが先生だと、生徒さんはきっと授業が楽しいと思います!
とても話やすい方なので、広告物はもちろん、インスタや動画編集も気軽に相談してみてくださいね。
私も何か頼む時は是非お願いしたいと思います。
(取材 ばらやん)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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