伏見人
いつも町の子供たちや地域の人々を見守ってくれている☆お地蔵さん☆
とある町内の「化粧地蔵」 @京都市伏見区
皆さん、このお盆休みはいかがお過ごしですか!?
コロナの関係で旅行にも行けず、帰省も控えて、涼しい部屋でのんびりとされている方が多いのでは。
さて、そんなお盆にご紹介するのは『お地蔵さん』です!
小さいころから、お地蔵さんに見守ってもらっている伏見っ子たち。
世代を超えて、多くに人々に慕われている『お地蔵さん』。
今回は、そんな『お地蔵さん』をご紹介いたします。
六波羅蜜寺 @京都市東山区
住んでいる町内の祠で、町内の子供たちや地域の人々を、いつも見守っています。
地域の人々には、お地蔵さんという愛称で呼ばれていますが、本名は「地蔵菩薩」と言います。
インドの古い言語(サンスクリット語)では、クシティ・ガルバと言います。
大地のように広い慈悲で人々を包み込む、という意味合いですかね。
そのため、地域の子供たちをお守りしたり、弱い立場の人々をお守りするのが、主な役割です。
他には、「一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため」と賽の河原に集まった子供たちを鬼から守ってあげたりもしています。
西岸寺(油掛地蔵) @京都市伏見区
毎年、子供たちが楽しみにしている地蔵盆ですね。
昔は、たくさんの子供たちが朝から晩まで、わいわいと、そりゃ賑やかでしたよ。
夕方になると、盆踊りなんかもあってね。
中には、会場で子供たちがキャンプ感覚で、宿泊もしていましたね。
遅くまで遊べるのが、年末と地蔵盆のときでした。
今は、会場も臨時設営のテントだったり、宿泊とかは、もう難しいですよね。
実は、地蔵菩薩の縁日は毎月24日なんです。
その中で。1月(旧暦)を初地蔵、7月(旧暦)を地蔵盆と呼んでいます。
今は、新暦で7月24日もしくは8月24日に行われています。
昔は2日間実施されていましたが、様々な事情で1日のみや、縁日に関係なく土日に絡ますところが多くなりましたね。
子安観世音(太閤の石仏) @京都市左京区
地蔵盆を、全国区のイベントと思っている人が多いんですが、実はそうではないんですね。
京都など、主に近畿地方で開催されている子供たちのお祭りです。
地蔵盆は、京都が発祥ということもあり、京都をつなぐ無形文化遺産「京の地蔵盆」(平成26年(2014)11月選定)にも選ばれています。
≫ 詳しくはこちら!
こんなマップもありますよ!
森篤さんという方が作成された「京都のお地蔵さんmap ~西陣を中心に~」です。
すべて現場調査に基づく情報で、力作マップですよ!
たくさんの仲間が、京都で地域の皆さんを見守っています。
そんな京都が大好きです!!
すみません。
伏見ではなく、京都が好きというオチになりましたね~(笑)
伏見区内のお地蔵さん
伏見区内のお地蔵さん
伏見区内のお地蔵さん
普段、あちこち移動しないので、どうでしょうかね。
やはり自分の住んでいる町内の祠が一番です!
朝にはお供え物や水を持ってきてくれたり、生け花も替えてくれたりして、ほんと親切ですよ。
定期的に掃除もしてくれるので、感謝しています。
祠の前を通るたびに、手を合わせてくれる人もいますよ。
小さいころからよく知ってる子供たちが、大きくなっても、こうやって手を合わせてくれるって、ありがたいですね。
コロナで大変な世の中ですが、人の心はどんな時代でも変わらないと思います。
これからも、子供たちが大人になり、そして子供が生まれ、お孫さんが生まれ、ずっと見守っていきますよ。
三徳山輪光院の十二支地蔵 @鳥取県三朝町
三徳山輪光院の十二支地蔵 @鳥取県三朝町
最近は、昔と違って、人の出入りが多いですね。
マンションができたりすると、新顔の住人さんが増えます。
そんな中でも、こうやって、お地蔵さんを大切にしていただいてるのは、ありがたいです。
今、思うことは、昔と違い、近所付き合いが疎遠になってきていることですかね。
ある意味仕方ないことですがね。
昔は、家の鍵を掛けずに買い物へ人や、雨が降ってきたら隣の人がといれてくれたりしたものです。
ただ、皆、同じ町内に住んでいるので、地蔵盆とかを利用して、コミュニケーションをとって欲しいですね。
子供たちも、できるだけ外で遊んで、友達をいっぱい作って欲しいです。
私も、そんなお手伝いができたらと思っています。
【編集コメント】
実は、7月下旬頃に、とある農家の方から「お地蔵さん」を川から救出した!との連絡をもらいました。
場所は、京都市左京区の岩倉です。
連絡をいただいた農家さんが、自分の畑の側にある小川で偶然見つけ、救出されたそうです。
直ぐ近くには「実相院」等の寺院が多いため、何らかの理由で遭難されていたんでしょうね。
農家さんも大喜びで、「これは何か吉報の前兆かも!」とおっしゃっていました。
このお地蔵さんを、きれいにおめかししてもらい、ご自身の畑にお祀りされるそうです。
いつの時代のお地蔵さんは不明ですが、いい方に見つけてもらい、ほんとよかったです♪
(編集長)
救出されたお地蔵さん @京都市左京区
畑の横のこの川から救出!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。