伏見人
出会ったそれぞれの女性に寄り添い、その方らしい花を咲かせる助産師さん☆

本日の伏見人は、醍醐・日野にある『やすらぎの森木村助産院』の木村泰恵さんにお話を伺いました。
これまで出張で助産をしていた木村さん。
なぜこのタイミングで助産院を構えられたのか?
木村さんが助産師として大切にしているこれまで、そしてこれからの思いを聞かせていただきました。

すべての年代の女性の心と身体の健康を守るお手伝いをしたいと語るやすえさん。素敵です!
助産師になって36年。もともとは自宅で赤ちゃんを、産みたい方へ出張で助産を20年ほどしていたのですが、2024年9月にやすらぎの森木村助産院という産院を開設。現在はこれまで通りの出張にて行う自宅出産のお手伝いと、有床の助産院をさせてもらっています。
助産師と聞くと一般的には、“お産をさせてくれる人”というイメージだけを持たれるかもしれませんが、産前産後のことはもちろん、あらゆる年代の身体の変化に対する保健相談をしたりと、様々な活動をしています。
そういった活動を通して、生まれる時から、思春期、高齢期、老年期と、周産期の方のみならず様々な年代の女性に関われる仕事をさせてもらっていると思っています。

お母さんの幸せは子どもの幸せに繋がっている。私も激しく共感です…(泣)
出産とは1人の女性が命懸けで新しい命を産み出すということ。
女性にとって1つの大きなイベントで、とても大切なことですよね。
そんな大切なことだからこそ、誰に遠慮することなく指示されることなく、自分の気持ちに正直なお姫様のように幸せなお産をしてほしい、そう思っているんです。
『安産』という言葉がありますが、私は安産とはお母さんが思った通りが一番だと思っているんです。
分娩時間が早かったり、長かったり、自然分娩も帝王切開も、どんなお産であっても、“あぁよかった…素晴らしかった!”と、お母さんがそう思えたのであればそれが安産だと思っているんですよ。

伏見区にありながらも四季折々、様々な自然の風景も楽しめる日野。

恵福寺さん、春には見事な桜が見られます。
もともとは鳥取県の出身で、伏見の出身ではないのですが、看護学校入学を機に京都に来ました。
やすらぎの森木村助産院がある伏見区の日野は夫の地元になるのですが、この地は親鸞聖人誕生の地。
国宝法界寺(別名:乳薬師)や、親鸞聖人さんのへその緒や胎盤を埋めたとされる日野誕生院、珍しい裳の紐をお腹に巻いた腹帯地蔵さんがおられる恵福寺があり、平安時代より、お産の里として知られる場所です。
まさにここに嫁に来ることが決まっていたかのように感じましたよね。
恵福寺さんでは、腹帯地蔵さんの目の前で腹帯を巻き安産祈願をさせていただりと、繋がりもあるんですよ♪

腹帯地蔵さんの前で妊婦さんに腹帯を巻く腹帯の儀。こんな企画が出来るのもこの地ならでは。
オススメのお店は日野にオープンしたcommunity Cafe & Deli hinolino(ヒノリーノ)さんですね。
ヒノリーノさんは、私と長年関わりのある『きょうとお産といのちの会』のメンバーである友人が始めてくれたお店で、木村助産院に入院される方にへはヒノリーノさんの食事をお出ししているんです。
実は、やすらぎの森木村助産院がスタートするにあたりヒノリーノさんは無くてはならない場所、共に生まれたといっても過言ではない存在なんです。
これまでずっと出張で自宅分娩の介助をし、この形にとても満足していたのですが、『お産を語る会』で語られる辛い悲しい体験に接し、助産師として、もっと多くの妊婦さんと出会いたいという思いも強くなりました。
とはいえ、産院を持つには様々なハードルがあり、その一つが食事の提供でした。
いつでも入院があれぱ、3食安心安全な美味しい食事を提供する必要がありますが、これも常時人員も食材も確保するとなるとなかなか難しい部分。
木村助産院から程近い場所でカフェの運営を始めてくれ、美味しくて身体に優しいご飯の提供をヒノリーノさんにしていただけるからこそ、私は安心してお産に集中出来るので、本当に無くてはならないお店です。
一般の方も食事を楽しむことは勿論できて、食を通じて人と人を結ぶという、コンセプトがとても素敵なお店なんですよ。

彩り豊かで栄養バランスも抜群のヒノリーノさんの食事♪どれも美味しそう♪

恵福寺さんの向かいに佇む暖かみのあるお店です♪

ずっと前から、“お産が変われば世の中が変わる”その思いを大切にして参りました。
それは、大切にされその方らしいお産をすることで開花する方、またお産をすることで自信を持ちその後の人生で大きな花を咲かせる方に触れてきたからこそ、そう感じているんです。
自分の花を咲かせた女性達は、きっとまた産みたいと思ってくれるし、きっとわが子を大切に育ててくれる。
大切に育てられた子ばかりになればきっと平和な未来になる。
“幸せなお産は幸せな未来へと繋がっている”、そう考えているんです。
ですので、今後の目標はこれまでと同じで、お姫様になり大切にされ、その方らしいお産が出来るようお手伝いをする!ですね。

木村さんが大切にされる“お産を語る会”はお産をした方だけでなく、これから赤ちゃんを迎えたいと思われる方にも是非訪れていただきたい!
最後の晩餐にはやっぱりお米が食べたいかな?
おにぎりでもなく普通にお茶碗にはいったごはんがいいかなぁ。
白米だけだと物足りなく感じる方もおられると思うのですが、わが家では白米と玄米を混ぜたものを炊飯していて、それだと食感も変わるのでおかず無しでも食べやすく満足感があるんです。
ですので最後の晩餐には、お茶碗に入ったシンプルなご飯が食べたいですね。
【編集コメント】
いつも明るく沢山のお話を聞かせてくださる木村さん。
愉快なお話もあれば、深く共感しうなずけるお話、感慨深いお話もあり、気づけば会うたびに私は涙してしまっているような気がします。笑
私自身子どものことで悩んでいた時があり、そんな時に木村さんのお話を聞かせていただき、自分の中にすーっと風が通ったような、とても気持ちが楽になりこの人に出会えてよかったなと心から思いました。
伏見区にこんな素敵な方が居られる事をとても嬉しく思っており、私自身も多くの女性が木村さんに出会って欲しいと思っています。
木村先生と呼ぶといつも『先生じゃないですよ~』とおっしゃる木村さん。
それは助産師は女性と平等なパートナーという意識からくる言葉だったんだと改めて感じましたよ♪
(取材 ちーこちゃん)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。