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伏見人

増田德兵衛さん(伏見酒造組合/前理事長) vol.224

伏見の酒文化を未来へ、世界へ継承する男・増田德兵衛さん☆


本日の伏見人は、伏見酒造組合の前理事長を務められた増田德兵衛さんにお話を伺いました。

 

清酒『月の桂』の醸造元株式会社増田德兵衛商店の十四代目代表取締役であり、伏見酒造組合の理事長として14年にわたり、伏見区の日本酒文化を支えてこられた德兵衛さん。

 

今回は、德兵衛さんが伏見酒造組合の理事長として、どのような思いで日本酒の普及活動をされてきたのか、そして理事長を引き継いだ今だからこそ伝えたい思いについて、お話を伺いました。

 

※2024年11月1日付で、伏見酒造組合 理事長を退任され、新任に株式会社北川本家の代表取締役社長 北川幸宏さんが就任されました。

Q1. どんなお仕事/活動をしていますか?

蔵開きのイベントの様子。

2024 Miss SAKE 京都の 津田 朋佳さんと。

伏見の酒文化を広めるための挑戦

 

伏見酒造組合』の理事長として14年間、日本の酒文化、特に伏見の伝統ある酒造りの魅力を伝えるために、さまざまな取り組みを行ってまいりました。

 

例えば、伏見の各酒蔵と力を合わせ、地域の皆さまや観光で訪れる方々に楽しんでいただける『伏見の清酒まつり』『伏見 酒フェス』を開催してきました。これらのイベントでは、伏見の銘酒を味わいながら、地元の風情と酒造りの歴史に触れていただける機会を提供しています。

 

また、伏見観光協会と協力し、三十石舟に乗船しながら「伏見の清酒」とのペアリング体験も実施いたしました。舟の上で伏見の地酒を楽しみながら、川沿いの風景と日本酒文化に親しんでいただける体験を提供いたしました。

 

さらに、日本酒文化のさらなる普及と次世代への継承を目指し、『ミス日本酒(Miss SAKE)』といった日本酒のアンバサダーを立ち上げ、若い世代や海外の方にも日本酒の魅力を伝えています。

Q2. 大切にしていること/こだわり

組合員の皆さんと。みんなで蝶ネクタイ。

京都での乾杯条例の制定にも尽力いたしました。

酒米の確保と技術交流による伏見の酒造りのレベルアップ

 

酒造りにおいては、原料である酒米が「核」となります。そのため、組合員全員が酒造りに適した酒米を安定して入荷できるように、国や自治体と連携し、各酒蔵への公平な割り当てと調整に尽力してきました。

 

また、組合員同士は本来、酒造業界の競争相手でもあります。しかし同時に、共に切磋琢磨し、地域全体の日本酒文化の向上を目指す仲間でもあります。

 

例えば、伏見の酒造関係者が所属し、100年以上の歴史を持つ『醸友会』では、技術交流や情報交換などを積極的に行い、日本酒の品質向上に努めてきました。皆で技術研究を行うことで、伏見の酒造り全体のレベルアップを図るこの伝統は、今後も守り続けていけたらと思います。

Q3. 伏見のココが好き!!

リニアの開通は現在気にかけている問題の1つです。伏見の地下水の水質が保全されるよう、各所に働きかけていきます。

株式会社増田德兵衛商店は「にごり酒」と「古酒」の元祖蔵元です。

意外と知らない!? 世界に誇れる日本初のもの

 

伏見の人は、市内の中心部に行く時に「ちょっと京都に行ってきます」と言うのがおもしろいですよね。 京都の北の方とは少し距離を置いて見る方も多く、伏見独自の地域性や誇りを感じます。

 

また、伏見には“日本初”のものが多いのが特徴ではないでしょうか。

日本初のチンチン電車(路面電車)は、伏見線と呼ばれ、京都駅から伏見(京橋)まで開通していました。寒天も伏見(現在の伏見中学校あたり)が発祥の地です。

 

また、秀吉がつくった伏見城を築城する際に整備した伏見港は、内陸の河川港では最初の商業港の一つ言われています。

 

それでも歴史を意識し、誇りに思う方は多くないように思います。そのため、伏見には誇れる文化資源や伝統がたくさんあるので、もっと世界に発信していきたいですね。

Q4. オススメのお店・場所

愛犬と散歩中♪

Miss SAKEの皆さんにもご挨拶。

歴史を感じられる名所の数々

 

伏見と言えば、伏見大手筋商店街近辺に目が行きがちですが、広大な伏見の至るところに名所は存在します。

鳥羽・伏見の戦いの跡地は、伏見区内の複数箇所にあり、石碑や説明板が置かれています。

また巨椋池は、豊臣秀吉が船を浮かべて月見を楽しんだと伝えられていて、その情景を思い浮かべると風情がありますね。

 

また、「月の桂」の蔵の裏にある鴨川沿いの堤防は、愛犬の散歩コースとしては最高です。夕日もキレイですよ。

Q5. 今後の目標

伏見にはおいしい日本酒がたくさんあります。ぜひご賞味ください!

組合員の皆さんとPart2。もちろん蝶ネクタイです。

日本酒文化の継承と世界への発信

 

1980年をピークに、国内での日本酒の消費量は年々減少しています。

さらに、日本酒の輸出量も、2022年をピークに減少傾向にあるため、輸出に一層力を入れていかないと、厳しい状況が続いてしまいます。

 

また、2024年12月には、日本酒・焼酎・泡盛といった「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しです。日本酒は和食に最も合うお酒です。これを機に、和食文化の発展とともに、日本酒の素晴らしさを世界へさらに広めていきたいと思っています。

 

そして、2025年には大阪・関西万博も開催されます。これを大きなチャンスと捉え、国内外からの訪問者に日本酒の魅力を直接伝え、世界に誇れる文化として、日本酒のさらなる普及と認知度向上を目指していきたいです。

Q6. まいぷれスタッフ独自調査中!最後の晩餐に食べたいものは?

蝶ネクタイのスタイルは父から譲り受け、蝶ネクタイは100本以上持っています。

酒造りにも欠かせない、シンプルな食べ物

 

白ご飯かな。おかずはいらないです。旨い塩かけて食べます。

酒茶漬けでもいいかな。

白ご飯に冷たい大吟醸をかけると意外といけるんですよ。

【編集コメント】

 

日本酒文化を広めるため、全国各地、さらには海外まで足を運んでいる德兵衛さん☆

継承するとは、昔からあることをただ引き継ぐことではなく、時代に合わせた新たな手法で広めていくことが必要なんだと、今回の取材で学ばせて頂きました。

 

14年の長きにわたり、伏見酒造組合の理事長を務めてこられました。

伏見の清酒を日本だけではなく、全世界へと広められていかれた前理事長の德兵衛さん。

これからは、北川 新理事長のもと、伏見の清酒を、新時代に合わせた新たな手法で広めていかれることを期待しています♪

 

取材中、トレードマークの蝶ネクタイについての質問にも、快く答えて頂き、ありがとうございました☆

ちなみに、蝶ネクタイは全部ご自身で結ぶタイプのもので、ぼよよ~んとなるものはお持ちではないそうです(笑)。

 

(取材 さおしー)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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