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伏見人

松下大介さん(オリーブデイサービスセンター/管理者) vol.164

人生最期の記憶に刻まれ続ける介護職の鑑、松下大介さん☆

本日の伏見人は、『オリーブデイサービスセンター』で管理者として働く松下大介さんにお話を伺いました。

 

名前の通り、大らかな気持ちで人を介する仕事に従事し続ける松下さん。

介護職員ならではのやりがいのお話は、介護職を志す人も介護職にためらいのある人にも、ぜひ聞いてほしいお話です!

Q1. どんなお仕事/活動をしていますか?

利用者さんの健康管理と介護記録の確認は日課です。

もうオバケなんて言わせません!(本文参照)

高校時代の悲しい思い出を塗り替えるべく介護の世界へ

 

介護を必要とする高齢者の方々に、機能訓練入浴生きがいづくりなど、それぞれのニーズにあったサービスを提供する1日型デイサービスで働いています。

 

僕が初めて介護の世界に関わったのは高校生の時です。

3日間ボランティアとして関わったのですが、高齢者の方と何を話していいか分からず、ボーッと立ち尽くしていました。

すると、利用者さんから『あそこにオバケが立ってる』と言われ、大きなショックを受けました。

 

悔しい思いをしましたが、元々負けず嫌いな性格と、なり手の少ない仕事をやり遂げてみたいという想いから、介護の仕事に携わることに決めました。

 

この仕事は、排泄介助の仕事に抵抗感を持つか持たないかが、仕事が続くかどうかのポイントになると思います。

僕は抵抗感を抱かなかったので、今も続けられていると思います。

Q2. 大切にしていること/こだわり

『にわぜんきゅうのだれでも描けるお地蔵さま』が描けるようになりました。

優しい表情が似てるってよく言われます♪

職人時代を乗り越えたからこそ丁寧に伝えたい介護の技術

 

働きだした頃は、技術も経験もなく、なかなか仕事をさせてもらえませんでした。

当時の介護職の仕事は、「見て覚える」「盗んで覚える」といった、職人のような世界でしたからね。

 

今は国全体として介護職の働き方を見直し、実務経験を元に様々なキャリアアップを目指せる体制ができました。

私たち『オリーブデイサービスセンター』も、1人の職員を大事に育てていこうと考えています。

自分で経験し、習得した技術を伝えることに出し惜しみはしません!

もちろん、身長や力に関しては個人差があるので、人によってはやり方が合わないこともあると思います。

だから『なぜこうするといいのか』という理由も必ず伝えるようにしています。

そうすれば、それぞれ自分に合うように応用してもらえますからね。

Q3. 伏見のココが好き!!

実はすごいスピードが出ていて、必死で手すりに掴まっている時の写真。

娘とモデル風撮影会をしました。イケてますか?

少し昔の伏見の歴史がリアルでおもしろい!

 

歴史を感じられる街並みが好きです。

利用者さんからは昔の伏見の街について、話を聞く機会がたくさんあります。

 

『若い頃はこの辺にチンチン電車が走ってたんやで。』

『ここに遊郭の名残があるやろ?』

 

利用者さんのおかげで、教科書には載っていない、リアルな伏見の情景を思い浮かべ、楽しむことができています。

Q4. オススメのお店・場所

流行りのAI画像をやってみました。どうですか、似てますか?

運転中でなかなか撮影できませんが、道が拓けている場所での夕日の眺めは本当にキレイです!

思い出のお店と景色は利用者さんと共に♪

 

伊藤軒』は利用者さんとも行ったことがあるオススメのお店です。

地場野菜を使ったランチが美味しくて、毎回頼んでしまいます。

盛り盛りのフルーツが乗ったデザートも人気ですね。

帰りにシュークリームを買って帰るのが定番になっています。

 

もう一つ、オススメの景色があるんです。

横大路から向島、淀へと抜けていく田んぼ道から見える夕日がとてもキレイなんです。

利用者さんを送迎する時にいつも感動しています。

車を停めてゆっくり見たいくらいです。

Q5. 今後の目標

利用者さんとの思い出を自分の心にもたくさん刻んでいきたいです。

介護の仕事は自分の天職です!

誰かの最期の記憶に残る人でありたい

 

この仕事は人生の集大成の期に関わる仕事です。

利用者さんと深く接することで、『自分自身は老後をどう生きていくのか』、常に考えながら仕事をするようになりました。

 

そろそろ自分も人生の折り返し地点です。

どう生きていくのか、これからもしっかり考えていきます。

 

また、少しでも多くの利用者さんの最期の記憶に自分が留まれたら嬉しいです。

昔、100歳の画家の利用者さんがいて、その方に自分の名前が入った川柳を作ってもらったことがあります。

『もえぎのむらの まつしたさんは やさしけり』 

 

川柳の会の佳作にも選ばれたようなんですが、その方の長い100年の人生の中に、自分が詩として登場させてもらえたことが嬉しかったですね。

誰かの人生の最期の記憶に残るって、ご家族以外にはなかなかありえない貴重なことだと思いますから。

 

この仕事は決してラクなことばかりではないです。

ですが、他の仕事では味わえない、特別なやりがいを体感できるので辞められません。

介護職についた方には、利用者さんと良い関係を築き、ぜひこの感動を味わってほしいですね。

Q6. まいぷれスタッフ独自調査中!最後の晩餐に食べたいものは?

娘とソーセージ作りをしてきました。おいしそうでしょ?♪

自分で作ったものなら、コロッケですね。

じゃがいもが大好きなんです。

 

誰かに作ってもらえるものでも良ければ、奥さんが作った粕汁です!

大根や人参をつまみたいに細長く切って作ってくれるんですが、めちゃめちゃ美味しいです!

手間ひまかかってるんで、より美味しいんだと思います。

また作ってください、お願いします。笑

【編集コメント】

 

20歳から20年以上介護の仕事を続けてこられた松下さん!

介護職のやりがいエピソードは、他にもたくさんあって、人の最期に関われる仕事って本当に貴重なんだなと何度も瞳をウルウルさせながら聞いていました。

 

今も介護職を希望する方は多くはないですが、こういったやりがいを発信できる方がたくさん増えれば、業界のイメージも変わるのかも知れませんね☆

 

ちなみに松下さんはとっつきにくいイメージがあるかも知れませんが、写真のとおり、お笑いもイケるエンタメ性も高い方です。笑

介護職でのお仕事を探されている方、松下さんが管理者のオリーブデイサービスは超オススメですよ☆

 

(取材 さおしー)

▶ オリーブデイサービスセンターは、2023年10月30日をもって閉鎖されています。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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