伏見人
足を運び、人との対話を重ねながら伏見のまちづくりを推進するリーダー、山本ひとみさん☆
本日の伏見人は、記念すべき100人目です!
京都市伏見区役所の区長を務める山本ひとみさんにお話を伺いました。
伏見のまちの活性化を一番に考えて下さっている伏見区民のリーダー、山本さん。
区長のお仕事内容から、観光誘致に関するエピソード、伏見の未来の展望などをお話頂きました。
令和4年 伏見区新春のつどいにて
「区役所」というのは、区民の皆様の様々な手続関係や相談事の窓口となるところです。
子供のこと、福祉のこと、地域のお困りごと、まちづくりのこと、経済活性化のことなど、何かあれば一番初めに相談に来られるのが区役所です。
そういった相談がたくさん来ますので、それらをまとめて区役所全体が上手く機能するように、マネジメントをしていくのが私の役割です。
オーケストラでいうと、指揮者のような感じでしょうか。
方向性を定めたり、決断をしたり、様々な選択を迫られることがありますが、いつも『伏見区を良くしたい』『好きになってもらいたい』という気持ちの元に、お仕事させて頂いています。
仕事の中で心掛けているのは、『人を大切にする』ということです。
お困りごとや希望など、まずはその方のお話をきちんとお聞きする。
複数の方が関わる話し合いの場では、意見の相違も起こります。
その場合も双方の意見をしっかり聞き、また未来の子供たちのことも考慮に入れ、一番良い方向でまとめるようにしています。
例えば、観光問題。
観光客の方に来てほしい事業者側と、静かに暮らしたい住民の方々。
それぞれの立場で希望が異なるのは当たり前ですよね。
そこで、ある地域で、事業者の方々と住民の方々が参加した「協議会」を立ち上げ、話し合うことにしました。
その結果、観光客の方々に対してルールを明示しよう、という方向性でまとまりました。
双方にとって良い着地点というものは存在します。
皆で意見を出し合いながら、どんな問題も良い方向へと解決していきたいです。
「第3回たんぼラグビー in 京都・向島」にて
人が温かく、気さくなところです。
区長としての仕事を始めてからは、たくさんの区民の方々と接するようになり、特にこのことを実感しています。
洛中と違うところを誇りに思う方も多く、バイタリティの高さも感じますね。
また、他の地域と比べ規模の大きな「区」ですので、「市」とほとんど同じくらいの地域の多様性を有しているところも凄いと思います。
まちの特色としては先端の産業もあれば、農地や山や川などの自然もあります。
ちなみに、農地でいいますと耕作面積は京都市の中で一番広いんですよ。
河川敷など水辺でゆったりお散歩できる空間が好きです。
伏見の北部で言うと、岡崎(左京区)から伏見区堀詰町までの「鴨川運河」には、歴史ある橋が多く架かっています。
春には桜が綺麗に咲き誇りますよ。
伏見の旧市街地では、宇治川派流。
豊臣秀吉が開いた伏見港は、昨年、「みなとオアシス」にも登録され、十石舟が運行していたり、酒蔵が立ち並んでいたり、とてもいい雰囲気の中を歩くことができます。
伏見の南部では、横大路下鳥羽辺りが水辺のオススメスポットです。
物資を運搬する港「草津湊」があったところで、伏見の水運の歴史を感じながら気持良くお散歩できます。
「淀の河津桜」で有名になった淀水路もオススメです。
多くのボランティアの方のご尽力で、有名なスポットになりました。
歩いてみないと分からないこともたくさんあるので、時間を見つけてはできるだけ伏見のまちを歩くようにしています。
令和3年11月 伏見港『みなとオアシス』登録記念植樹・式典の様子
伏見は広範囲におよぶので、それぞれのエリアごとにまちづくりの方針を立てています。
エリアにより特色も異なりますので、まちづくりもそれぞれの特色に応じた魅力を引き出せるよう取り組んでいます。
『住みたい』『住み続けたい』『子育てしたい』『働きたい』『訪れたい』
これが伏見区の理想像です。
子供たちにも『伏見に住み続けたい』『伏見に帰って来たい』、そう思ってもらえたら嬉しいですね。
実際、伏見区出身の方は地元に住み続ける方が多いです。
また、区外の方にもたくさん伏見を訪れてほしいです。
そのために伏見を舞台にして、面白いこと・楽しいことをたくさん企画できたらと思っています。
何かお困りごとがあればいつでも窓口にご相談にいらして下さいね。
区役所は、必要な人・企業・団体と皆さまをお繋ぎすることが役割だと思っています。
※区全体や各エリアのまちづくりの方針は、「伏見区基本計画2025」にまとめていますので、ぜひご覧ください。
印刷物もございますので、各配布場所でお尋ねください。
(配布場所:伏見区役所・深草支所・醍醐支所・神川出張所・淀出張所等)
【編集コメント】
伏見を盛り上げるために開催されたイベント『伏見の真ん中で爆上げフェスティバル』にも足を運んで下さった山本区長。
自らたくさんの場に出向くことで、伏見のまちの現状を知り、様々な意見を吸い上げて下さっています。
私達編集スタッフにも『困りごとがあればいつでも相談にいらして下さい』と優しく声をかけて頂きました!
感謝です☆
区民全員で伏見をどんどん盛り上げていきたいですね♪
(取材 さおしー)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。