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伏見人

田川広一さん(中村ローソク/和蝋燭職人)vol.60

伝統工芸品として眠らせない! 伏見から日本の文化を伝えていく和蝋燭職人、田川さん☆


本日の伏見人は、竹田にある『中村ローソク』にて、4代目和蝋燭職人をされている、田川広一さんです。

(本家としては11代目)


昔からある日本独自の和蝋燭。

田川さんから、伝統工芸品と敬い過ぎず、日常的に使っていくことが文化を継承させることを学ばせて頂きました。

Q1. どんなお仕事/活動をしていますか?

赤い和蝋燭はお祝い事に。宗派によりますが、7回忌以降(もしくは四十九日以降)は赤い和蝋燭を使用するそうです。

仏事に和蝋燭を使っていますか? 洋蝋燭との違い


日本独自の和蝋燭を作る職人をしています。

和蝋燭は植物系の油を元に作られるので、仏事に最適です。


油煙もほとんど出ずすすも少なくて済むため、仏壇を汚すことはほとんどありません。


しかし、そういった伝統や利点が語り継がれていないため、洋蝋燭を使用される住職さんも少なくないのが現状です。

和蝋燭の魅力を伝えていくことも、私の仕事の1つです。

Q2. 大切にしていること/こだわり


若い絵師さんの力を借りながら、現代に合う和蝋燭(絵ロウソク)も作られています。

日常的に使われてこそ、文化です


昔ながらの和蝋燭を作り続けながら、絵蝋燭香り付きの蝋燭など、今の若い方が興味をもちやすくなるような和蝋燭も作っています。


日本は伝統工芸品に対して、付加価値ばかり付けようとしますが、それでは日常で使用されなくなる。

生産量は減るばかりで、文化が衰退してしまうので、私は和蝋燭をあえて『消耗品』と呼び、皆さんに日常的に使ってもらうことを望んでいます。

Q3. 伏見のココが好き!!

和蝋燭の大きさは様々!こんな大きな和蝋燭も作ります。

点になっている伏見の良さを線で繋いでいきたい


工房のある竹田で生まれ育ちましたが、『住めば都』という言葉通り、年々伏見のことが好きになっています。


しかし、対外的にはまだまだ個々のお店や名所の良さしか知られていない気がします。

伏見に来て頂く機会があるのだとしたら、伏見区内を回遊して楽しんで頂けるよう、連携して伏見を盛り上げる必要があると思いますね。



Q4. オススメのお店・場所


安楽寿院の桜の時期の様子。

あまり知られていな桜の名所、安楽寿院


伏見で好きな場所は、1137年に鳥羽上皇が鳥羽離宮の東端に御堂を建立した寺院、安楽寿院です。


特に桜の時期がオススメです。

とても綺麗な桜の木々が見れるのですが、意外と誰も来ていませんね。笑

Q5. 今後の目標

いろいろな地域に出向いて和蝋燭の絵付け体験などのワークショップもされています。詳しくは中村ローソクにお問い合わせ下さい。

伏見区という地域の良さをもっと知ってもらいたい


伏見の良さをもっとたくさんの方に知って頂きたいです。

皆さんそれぞれ自分のお店の魅力や活動内容を発信されていますが、それでは伏見の良さは点でしか伝わりません。


伏見の点の良さを、線で繋げていく活動が新たに必要になると思いますね。


同じ想いを持つ方々と一緒に、伏見を盛り上げていきたいです。


【編集コメント】


貴重な和蝋燭作りの見学までさせて頂き、ありがとうございました!


田川さんの取材を通して、伏見の点と点を繋ぐことこそ、まいぷれ伏見区の役割だなと改めて自分たちの役割を認識できました。


ちなみに、50年に一度しか作られないという貴重な金の巨大和蝋燭、私も持たせて頂きました☆

これから金運アップさせますよ!!笑


(取材 さおしー)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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