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伏見人

カーリーさん(Cali’s Bar[カーリーズ バル]店長)vol.239

ホンモノのSDGsを追求する、墨染愛にあふれた自由人

次々とポーズを繰り出すカーリーさん。さすが元役者さん!

今回の伏見人に登場いただくのは、Cali’s Bar(カーリーズ バル)店長のカーリーさんです。


墨染駅から徒歩3分ほど。小路を入った先にある「カーリーズ バル」。

「コンセプトバー」と呼ばれる、あるコンセプトを柱にして運営されている飲食店です。

「カーリーズ バル」つまり、 “カーリーのバル”と名付けられたこのお店は、隠れ家のようでいて、どこかホッとする居心地のよさを感じる不思議なお店。


店内の一角で、次から次へと尽きせぬ泉のように湧いてくるカーリーさんのお話を、たっぷり伺いました。

Q1. どんなお仕事/活動をしていますか?

“いとこの家”に来たような安心感ゆえ? ソファ席で横になり寝ている学生さんの姿は日常的な風景だそう(笑)

学生が楽しく心地よく過ごせるお店

 

オープンは2020年1月9日です。直前は清水でアイスキャンディー屋さんの関西エリアマネージャーをしていました。たまたまここでお店を経営していたひとにお会いし、夜は使っていないからどう?と勧められて。間借りのバーという形で始まりました。

最初は夜だけの営業で、お酒が中心。料理が五品ぐらいのお店でした。


お客さんに「美味しい」と言ってもらいますが、うちは料理をメインに考えていないんです。

この空間に来てもらって、何かしら楽しむ。テーマパークみたいなイメージです。体験というか、その時間・空間であったり、他所ではできない体験をしてほしい。

 

まずお店をやると決まったときに、1日墨染を歩いたんですよ。

墨染中を歩いて気づいたのが、学生が入りやすそうなお店がほぼないな、ということ。じゃあ、そこだ、と。

学生がダラダラできるようなお店にしよう

だから、「いとこの家」というコンセプトなんです。いとこって実家みたいに完全に距離感が近いわけじゃなくて、ちょっと気は遣います、でもラクという感じですよね。


僕は秋田生まれ秋田育ちです。地元の高校を卒業後、一度上場企業に入って、それから専門学校に通い、そこから役者になり、役者をやりながらずっと飲食店に携わってきました。

役者の世界って、先輩が下の世代にごはんを奢ってくれるんですよね。そういう文化を経験してきたので、このお店はこれから育っていく下の世代にお返しする、という理念で始めました。

Q2. 大切にしていること/こだわり

学生さん対象、ごはんが無料になる取り組みも開店当初から続けています

「おみせのルール」「メニュー」を見ても、お店が何を大切にしているかがわかります

生きたいように生きていいという「自由」

 

何よりも大切に思うのは「自由」です。

でも、海外の自由と日本の自由とは全く違います。海外って、「ひとに迷惑をかけます、だからあなたも迷惑を許しなさい」、ということなんですね。

日本は、「ひとに迷惑をかけないように生きなさい」というのが基本。

でもなかには、そのワクに入れないひとたちもいる。

ギフトがある子たちのなかには、こう言うと他のひとが傷つくかもしれない、ということがわからない子もいます。だから、みんながそれぞれにやりたいことを自由にやって、そのままで、いろんなひとの価値観がわかるようになってほしい。その意味で本当の自由を追求したいですね。


うちはSDGsのなかでも7つの目標に取り組んでいます。食料廃棄を減らす、雇用を創出する、など。

僕自身が、「自分の好きなことだけをやって生きていく」という生き方をしてきました。だから役者もやったし、占い師もデザイナーもやりました。

そういうことも含めて「自由に生きていいんだよ」ということを伝えています。だから「いとこの家」なんです。親に言いにくいことも、ここでは言えたりする。

相談受け付けます、と特に言ってはいないですが、お店に来る子たちには「困ったことがあればいつでも何でも言うてきぃや」と言っています。実際その子たちからさまざまな話を聴いています。

Q3. 伏見のココが好き!!

親近感を感じる藤森神社

特別な想いを寄せる藤森神社


まず最初に、墨染のショッピング街を中心に、一切の偏見なく受け入れる姿勢がすごいな、と思います。一切の偏見なく、です。こんなに受け入れるんだ、と思いました。すごいことです。

これって、究極のSDGsじゃないですか。


京都に来て、僕が唯一参拝したことのある神社が藤森神社でした。おじいちゃんが馬の調教師だったんです。前の仕事をしていたときにこちら方面に立ち寄ることがあり、「あ、馬の神社だ。ここならおじいちゃんに声が届くかも」と、お参りに行きました。

ちょうどその1年後に、ここから声が掛かったんです。やっぱり墨染に呼ばれたということかもしれません。

いまは売上が悪いときは、藤森神社に行くんですよ。そうすると必ずおもしろいようにお客さんが来てくれるようになります。


藤森神社は、友だちがいるところ、という感じです。で、時々友だちに会いに行くような気持ちでお参りに行っています。


Q4. オススメのお店・場所

ご近所の大のお気に入り店

 

僕が圧倒的に気に入っているお店は、ANKH サンドイッチ&カフェさんです。

墨染駅の目の前にあるサンドイッチ屋さん。

奥さんが同い年で、サンドイッチが美味しいのはもちろん、京都産のものにもこだわっています。

イベントでも一時期、よく一緒に出店していました。

今年2025年も5月3日から5日にかけて、藤森神社のお祭りがあります。場所は昔のタバコ屋さんの跡、タコ焼き屋さんの前です。

出店のお話は、いただけば可能な限り出るようにしています。

本当にどれも美味しい!アンクさん♡

Q5. 今後の目標

雇用を創り出す

 

一番は、うちのレギュラーのアルバイトの女の子が「社員になりたい」と言ってくれているので、その子を社員にできるような売り上げを立てること。

うちに来る子たちはギフトを持っている子が多いので、将来的にその子たちが働ける場所にしたいと思っています。最終的に京都市内でここを含めて4店舗に増やしたい。京都市内、できれば京阪沿線で。期限は死ぬまでに(笑)。

 

元々このお店は、「サークルで運営してもらうお店」をめざしていたんです。経営に興味のある子たちに、ひとつのツールとして使ってもらえるかもしれない。

次に出したいのは龍大の近くですね。やっぱり学生さんがいるところだから。

逆に沿線の大阪寄りには、オトナ向けの店を出したいですね。


個人的な目標としてはアーティストとして個展をやりたいです。

結構立体の作品を創ってきました。ここ数年は創っていませんが、そもそもこのお店が創作物みたいなものなので。

お店は近々内装も大きく変えます。若いスタッフにTickTockやインスタで情報を上げてもらい、もっと全国からお客さんが来たらいいな、と思います。いまもギフトを持った子たちは、県外からも結構来てくれています。

 

 

カーリーズ小路、さらには墨染のまち自体を…!!

 

面白いのが、うちのお店の常連さんたち。

地方から来てうちにとても足繫く通ってくれている方たちは、全員うちの店の周りに家を借りて、京都に住むようになりました。元は福井県とか長野県のひとたちです。

もうひとつ大きい夢をいうと…。

お店があるのが小路なので、そのうちここをカーリーズ小路にできたらいいかな、と。長い目で見て、という話ですが。

 

もう一つ、これは最後の夢なんですが。

墨染を「住みやすいまちランキング」に載せたいです。10年以内目標ですね。

京都で言うと、いま墨染は入っていません。大逆転ってことで!

最終9位でいいです。あまり上位になってひとが増えすぎるとそれはそれで、具合がわるいので(笑)

 

窓からやさしい光が入って来るソファ席でお話を聴いていると、あっという間に時間が経ちました

2階の部屋はレンタルスペースにする計画も。乞うご期待!

Q6. まいぷれスタッフ独自調査中!最後の晩餐に食べたいものは?

何よりも愛してやまないのは…


「お好み焼きですね」(即答


僕はいちばん大好きな食べ物はお好み焼きなんです。お店では出していないんですけど。

お好み焼きって、みんなソースとかかけたりするじゃないですか。なくてもいいんですよ、そのくらい好きなんです。僕は関西人が一生の間につくるお好み焼けの量をすでにつくりました。

週で言うと20枚ぐらい焼きます。でも友だちも食べたいからね、だからたくさん焼くんです。

Cali’s Bar(カーリーズ バル)

食事とお酒のお店!

新しいつながり生まれる、墨染の隠れ家的バル!

京都市伏見区深草北新町637-7

【編集コメント】

 

こんにちは、と扉を開くと、大きな軀体にペールブルーの髪のカーリーさんが、よっこらしょと寝転がっていたソファ席から立ち上がり、「ちょっと待ってくださいね~」と店の奥にいったん姿を消しました。

「コンセプトバーですからね」と言われ、意図はわかったものの、これから一体どんなお話が伺えるんだろうかと、期待に胸が躍りました。

 

期待を上回るお話をたくさん聴くなかで、大笑いもしましたが、「深いなあ」と呟いたこともしばしば。カーリーさんの豊かな人間性と「生きたいように生きる」を貫いてきた強さとしなやかな感性を感じたからこそでしょう。

カーリーとはそもそも、ヒンドゥー教の女神のこと。世界の破壊と再生を司るシヴァ神の配偶神パールヴァティの化身とも言われますから、絶妙なネーミングだなと、あとで感心しました。

 

ここは間違いなく墨染の名所のひとつ。ぜひ一度扉の向こうの世界を体験してみてください!

 

(取材 ナッツ)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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