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しろまち伏見

【講演メモ】伏見はなぜ“名水のまち”なのか?

更新)

~ Why Is Fushimi Famous for Its Pure Spring Water? ~

こんにちは。
伏見のネタを集めて、気の向くままにまちを歩いているキュレーターです。

 

先日、「京阪沿線魅力再発見 ぶらり街道めぐり~水の恵み編~」の講演「名水から伏見の歴史を探る」(講師:鈴木康久先生)に参加してきました。

 

講師は、京都産業大学現代社会学部教授であり、KBS京都「京の水ものがたり」の案内人としても活躍されている鈴木康久先生。

 

普段から「伏見=酒どころ」というイメージは持っていましたが、今回のお話を聞いて、その背景にある“水”の存在の大きさを改めて実感しました。

伏見の発展は「水」があったから

 

講演ではまず、伏見の地下に広がる豊かな地下水について紹介されました。

 

伏見の地下には良質な水が豊富にあり、それが酒造業をはじめ、さまざまな産業や人々の暮らしを支えてきたそうです。

 

私たちは普段、地面の下を流れる水を見ることはできません。

 

しかし、その見えない水が何百年にもわたって伏見というまちを育ててきたのだと思うと、とても興味深く感じました。

まちの中に残る名水スポット

 

講演では、伏見に今も残る名水や井戸についても紹介されました。

 

御香水や白菊水、藤森神社の不二の水など、名前を聞いたことのある場所もあれば、初めて知る場所もありました。

 

「そういえば、あそこにも井戸があったな」

「今度歩くときは水に注目してみよう」

 

そんな気持ちになります。

 

普段は何気なく通り過ぎている場所にも、実は伏見の歴史を支えてきた水の物語が隠れているのかもしれません。

《メモ》

名水とは美味しい水ではない。後世に伝えるために名前を付けた水のことである。つまり、総称から呼称を付けられた水のこと。

水運のまち・伏見

 

講演では、地下水だけでなく、川や運河といった“水の道”についても話がありました。

 

伏見は古くから交通や物流の要衝として発展してきました。

 

人や物が集まり、商業が栄えた背景にも、水の存在が大きく関わっていたそうです。

 

改めて考えると、伏見の歴史は「水の歴史」と言っても過言ではないのかもしれません。

 

《メモ》
ここ伏見には、豊臣秀吉が名付けた名水はいくつかある。しかし、徳川家康の名付けた名水は存在していないのではないか。

まち歩きがもっと楽しくなりそう

 

今回の講演を聞いて感じたのは、伏見を歩く視点がひとつ増えたということ。

 

これまでは寺社や史跡、酒蔵などに目が向きがちでしたが、これからは井戸や湧水、川の流れにも注目してみたいと思います。

 

みなさんも、伏見を歩くときはぜひ「水」に注目してみてください。

 

普段見慣れた風景の中に、新しい発見があるかもしれません。

《メモ》

かつて「伏見七ツ井(ふしみしちつい)」と呼ばれる、伏見を代表する名井戸・名水があった。江戸時代から知られており、良質な地下水に恵まれた伏見を象徴する存在でした。

⇒ 岩井(石井の御香水)、白菊井、春日井、常磐井、苔清水、竹中清水、田中清水

 

当時のまま現存するのは、岩井(石井の御香水)のみ。他は、その後継としての名水や、現存確認が困難な状況。

※参考
 2026年5月で終了した名水スタンプラリー 
 https://fushimi-kyoto.mypl.net/article/saijiki_fushimi-kyoto/107684

 

参考までに、「常磐井」は、源義経の母・常盤御前の伝説を残す名井戸です。残念ながら昭和32年の国道24号線拡幅工事で姿を消しましたが、その名は現在も伏見の酒造りを支える「常盤井水」(キンシ正宗)に受け継がれています。

伏見区役所前の立て看板

 2026年6月6日講演 伏見区役所

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。