土井勝家庭料理Labでは、『お料理研究生』を受け入れています。
お料理研究生とは何でしょうか?
お料理教室で、家庭料理を学ぶ生徒さんかというとちょっと違います。
時給が貰えるから、パートさんかと言うと、労働と引き換えの対価を目的としているようで、ちょっとしっくりきません。企業の現場で、就業の準備をするインターンシップ生とも違います。
食を通じて自立を目指す女性に、学びの場を提供したいという考えが受け入れの根底にあります。
既成の働き方や呼称には、しっくりくる言葉が見つかりません。だから、お料理研究生。
そんな、お料理研究生の様子を少しご紹介させていただきます。
お料理研究生のフレッシュさんは、元保育士として28年、保育に向き合ってきた方です。
ストレスから味覚を失う疾病を発症、自然農法の野菜に出会って、美味しいという感覚を取り戻したという経験を持ちます。現在は保育の現場を離れて、新しい目標に向けて奮闘中。
新しい目標とは『おむすびとお味噌汁のお店』を開くこと。
もう一つは、離乳食に悩むお母さん達の助けになること。
自分を救ってくれた、無肥料・無農薬の野菜。そんな安心・安全なお米と野菜を使ったお料理で、地域に暮らす皆さんに健康で幸せになってほしいとLabを訪ねてくれました。
研究生として、お料理を学ぶ傍ら、自ら鍬を奮って自然農法の野菜作りにも励むガンバリ屋さんです。
彼女は主に、保育園とデイサービスへのお料理提供の補助をしてくれています。
園児さんのおやつや、デイサービス利用者様の咀嚼や趣向に合わせた、野菜の切り方や盛り付け方などなど。
お料理が冷めないように全速力で、笑顔をそえて配達もしてくれています。
せん切りと千六本の違い、包丁に添えるネコの手の本当のコツ?も習得してくれました。
ご家庭では、覚えたての土佐酢を披露して、酢の物が苦手だったご主人も大満足だとか。
昨今、食の現場では管理栄養士と調理士さんといった役割分担に疑問を感じながら、自分に与えられた作業をこなす方も多いそうです。
野菜の洗浄回数さえマニュアル化される時代。
食べる方の身になって洗うは、お料理の当たり前です。
お料理には、もっと大切なことが沢山あります。
Labでの学びを通じて、ぜひ、健康で幸せな食の提供を実現してほしいものです。
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場所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町21(城南宮北側)
ヤクルトきっずすくーるマムズ横の畑
お問い合わせ:075-622-8665(土井勝家庭料理Lab)