子どもと家族と私とわたし
~ 栄養を取るためだけじゃない食事の ~
皆さん、こんにちは。21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。
2週連続で週末の大雪予報にハラハラしましたね。大人はホッと、子どもはガッカリ。冬恒例のようすが、皆さんのご家庭でも見られたのでしょうか。
ホッとはしましたけれど、さすがにこの暖かさで地球は大丈夫なのだろうかと心配になってしまいます。予報通りなら冷え込みが厳しくなっているはずですが……寒い冬、戻ってこーい!!
さて、今週のお話は「手づかみ食べ」。賛否両論あるけれど、手づかみ食べの良さを知って、ちょっと頑張ってみようかなって思ってもらえたら嬉しいです。
1)ここがいいのよ、手づかみ食べ
2)手づかみ食べのコツと気をつけること
3)いつから始める、手づかみ食べ
離乳食と言えば、スプーンに取った食事を親が子どもの口元まで運ぶイメージがありますよね。
ほほえましい光景なんだけど……
この方法だと、赤ちゃんは「自分が興味を持った」ものを、「自分のペースで」食べることができません。また、待っていれば食べ物が届くので、食事に対して受け身になりがち。
極端な例ですが、幼稚園に入園後の給食で、先生が食べさせてくれるのを待っている子がいるという話を聞いたこともあります。スプーンを自分で持って食べる経験がないまま大きくなってしまったんですね。
離乳食の時期は、ただ栄養を摂取するというだけでなく、食事や食材を通して五感を刺激し、心身の発達を促すたくさんのメリットがあるんです。
手や指で食べ物をつかんで、触るとどんなかなとか、熱いのかな、冷たいかな、どんな味だろうとか、いろいろなことを考えているんです。
前に食べたものを思い出して、おんなじ味だ!なんていう発見もしています。じっくり探究しているので、手や指の感覚や味覚、観察力も伸びています。
子どもにとって、食事は自然の中を探検するのと同じくらい刺激的な時間なんですね!
自分で持って食べる。
これがとっても大事なんです。
子どもが自分で食べ物を選んで、口に入れるから、お腹の空き具合や気分に合わせて、自分で食事を調整できるようになります。
これが好き! これはイヤ! もっと速く食べたい! そんな気持ちを持つことで、自己主張をしたり、主体的に食べるものを選んだりできるようになります。
もちろん、うまく食べられなくてかんしゃくを起こすこともあるけど、これも自己主張の一つ。成長中なんだなぁって見守りつつ、食事から関心が離れているようなら切り上げちゃいましょ!
実は、自分で食べ物をつかんで、口に運び、咀嚼(そしゃく)する食べるという動作には、たくさんの運動機能が関係しています。
まず、目で見て、何を手にするかを確認します。狙い定めた食べ物に手を伸ばすわけですが、見ている場所に手を伸ばすというのは目と手の運動回路が連動していなければなりません。口まで運ぶのも同じですね。運ばれたタイミングで口をあける、食べ物が口に入ったら、手を離す。そして、噛む、飲み込む。
これだけたくさんの感覚が使われているんです。こうした行動は、空間認識力だったり、瞬発力、そして咀嚼を通して発語力だったりと、成長後の力にも関係していきます。
手づかみ食べすることで育つ力がこんなにあるってビックリしませんか。
いくら手づかみがいいと言っても、さすがにお粥は勧められません(笑)! 驚くかもしれないですが、裏ごしやペースト状にしないのがポイント!
赤ちゃんが手で持ちやすい形や大きさに切ったり加熱したりして、テーブルに置いてくださいね。
実は私、いわゆる離乳食を作ったことがないんです。
ズボラだったのですが、功を奏したレアなケース(笑)!
<おすすめの食材>
〇 軟らかくゆでた野菜や果物のスティック
にんじん、じゃがいも、さつまいも、ズッキーニ、カボチャ、カリフラワー、ブロッコリーなど
〇 一口おにぎりやトースト
〇 ゆでて割いた鶏肉や魚の切り身
<注意する食材と気をつけること>
✕ 窒息の危険性がある食べ物
小さくて丸いものやぬめっとしたものなど 例)ブドウ、イカやタコ、豆類、ミニトマトなど
✕ 子どもの様子をよく見て、食べ物が詰まらないようにする
✕ 子どものぺースに合わせて、無理強いしない
噛んだり、飲み込んだりすることがまだ上手にできないので、食事の最中は様子をよく見ることが大切です。これは、普通の離乳食でも一緒ですね。
2歳になるころには、こんなにがっつり食べるようになりました。
大人顔負け―(^^;
せっかくの手づかみ食べですから、時間がかかる時でも声かけをしながら子どもが自分で手を伸ばすのを待ってあげてくださいね。
人生で初めての食事の時間が、好奇心を満たす楽しい時間になりますように!
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネ-ター
21世紀型子育てプロポーザー
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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